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2008年 04月 11日 「水のような音楽」は実現するか?

先日、インターネット上での音楽の違法ダウンロードを取り締まろうとして、結局何も得ることができなかった音楽業界に対して、「過去最大の失策」という烙印が押されたとのこと。

まあその通りだと思います。無秩序に対して秩序(規制)を適用しようとしても無駄だったということで、それよりも、その流れの中でもうかる仕組みを考えるべきだったということでしょう。

この流れでは、いずれ音楽業界は廃れてしまうのかな(*)、と思っていたら、先日興味深い動きがありました。
(*) 個人的には、業界が廃れてもアーティストが廃れない仕組みさえあればよいと思っていますが...

Googleの元CIOがEMIに移籍し、デジタル部門のトップになったとのこと:
「音楽業界を救えるか--グーグル元CIOに聞く」 (CNET Japan)

記事中で述べられている、ネット流通への処方箋は以下の3つ:
1. 広告モデル
2. サブスクリプションモデル
3. ISP料金モデル

1.はGoogleのAdWords, AdSenseでおなじみですし、2.は既にいくつかの配信サービスで実現済みなので置いておくとして、私が興味を持ったのは3.です。

従量制か固定料金制か、はたまたそれらの組み合わせになるかは不明ですが、通信インフラとしてのISP料金に楽曲利用料を課すことで、それは公共料金的な性格を持つことになります。これは、3年前にDavid Kusek, Gerd Leonhardら未来学者が提唱した「水のような音楽」モデルそのものです。

以前にその本(「Future of Music 」, 邦題は「デジタル音楽の行方 - 音楽産業の死と再生、音楽はネットを越える」)を読んで、いたく感銘を受けた私としては、本当にこのモデルが通用するのかどうか、ぜひ実験してみてほしいと思います。
その際はぜひDRMなしにしてもらって、例えば日本国内で繰り広げられている、文化庁やJEITA、権利者団体の間の空虚な論争にくさびを打ち込んでもらいたいものです。

それにしても、かつてコピーコントロールCD(CCCD)採用の急先鋒で、ジャズやクラシックにまで劣悪なコピーガードをかけていたEMIが、Googleからの人材に再建を託すとは... 世の中は変わったものです。

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